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元制作会社の人間が教えるパンフレットの作り方

パンフレットの作り方 予算 仕様

パンフレットの仕様の決め方

更新日:

パンフレットの仕様は予算と一番関係します。

パンフレットを制作することが決まったら一番最初にやらないといかないのが何ページのパンフレットにするか、印刷部数はいくつにするか、使う紙は何するかといった仕様決めです。

情報の入れ物としてハード的な仕様が決まらないとそもそもの前提条件が決まりません。

制作会社に相見積もりをとるにしても原稿を作るにしても入れ物の大きさ(ページ数)や数(部数)が決まっていないのと同じ条件の見積もりを取ることができません。

まずは計画しているパンフレットの仕様を決めていきましょう。

 

金額に影響を与えやすいものから決めていこう

ではどこから決めていけばいいかですが、取っ掛かりとしてはコストに影響を与えやすいものから決めていくのがいいと思います(サイズはA4が圧倒的に多いのでA4の想定とします)。

一番コストに影響を与えやすいところから決めていけば、後から費用が大きく変わってしまうということを防ぐことができます。

質問者
パンフレットで一番コストに影響を与えるのはなんですか?
パンフレットのコスト中で一番影響を与えるのはページ数です。
ケンタ
質問者
印刷部数や紙も結構影響与えるのでは?
順を追って説明していきますね
ケンタ

まず結論からいってしまうと

・印刷部数は極端に多くない限り金額がそれほど変わりません。

・紙は250枚や500枚といった梱包単位での販売になるので少し増えても紙の仕入れ価格は変わりません(特殊な紙は除く)。

では印刷部数によって金額かわらない理由から説明します。

印刷会社で使う印刷機というのはとても大きいものです。

参考までに印刷機のメーカー「ハイデルベルクジャパン」のwebサイトから画像を引用してみます。

印刷機の例

どれだけ大きいかをわかりやすくするためにメーカーのスペックデータを上げてみると

全長9.95m、幅2.90m、高さ1.93mと2トントラックも目じゃないサイズです。これが非常に高速で動きます。そのスピードは一時間に1万から1万5000枚程度の紙に印刷できる程です。

細かいことを置いておいて簡単にいってしまうと100部印刷するのと1000部印刷するのは印刷会社的に正直にいうと調整の手間まで考えると同じ手間なのです。

ボクの現役時代に扱っていた大半のパンフレットが1,000部程度、多くても3,000部程度だったので印刷部数がコストに影響を与えることはほとんどありませんでした。

(もちろんざっくり10,000部あたりからコストにとしては無視できなくなります。)

 

紙についていうとパンフレットに使う紙は色々ありますが特殊なものを使う必要はないとボクは思っています。

印刷会社などは他に提案することないというのと価格を釣り上げたいので極端な厚紙を提案してくることがありますが最終的にはあまり意味はありません。

紙についてはまた別の記事で書きますがパンフレットに使う一般的な紙であれば極端でなければ厚さを変えてもそれほど価格に影響しません。

以上から一番価格に影響を与えるのはパンフレットのページ数と考えてもらって構いません。

 

パンフレットのページ数の決め方とは

ではパンフレットの決め方ですがどの様に決めていけばよいのでしょうか?

今回は掲載する要素が大まかにページ数を決める方法を紹介します。

まずはパンフレットの最小のページ数を確認してみましょう。

最小のページ数は4Pです。

4Pの場合、

1P目 表紙

2P目 内容

3P目 内容

4P目 内容または裏表紙

となりますので実質的に3Pしか使えるページ数が無いことに注意しましょう。

これに収めることができれば4P、収まらなさそうなら6Pとページ数を増やして考えていくとやりやすいです。

質問者
原稿も無いのに収まるかどうかわかりません
入れたい要素を1Pに付き2つまでと想定してみて下さい
ケンタ

ざっとですが1Pに付き入れる要素は2つまで、長くなりそうな要素は1つにして大まかにどこに入れるか考えてみてください。

例えば会社を紹介するパンフレット=会社案内では以下の様な要素が考えられます。

・ご挨拶

・事業内容

・所有設備

・会社概要

ケンタ
「ご挨拶」、「事業内容」それほど長くないので1Pにまとめられそう。

「所有設備」についてはたくさん書きたいので1P使うとすると「会社概要」は裏表紙に入れればいいか。

とこのように大まかに入れる要素のページ割をしてみればOKです。

なお、1Pにこの要素を2つ入れるのは無理そうだなあるいはぎりぎりかなっと思った場合は思い切って6Pにしてしまっても良いでしょう。

文字数が多いと文字を詰めるだけになってしまい、肝心のデザインができないからです。

最初からページ数を多くしたい場合は、上記の要素一つ一つの内容を増やすくこと(1つの要素につき1P割り当てるなど)でページ数を増やすことができます。

 

これでページ数が決まりました。

後は印刷部数と使う紙です。

印刷部数はざっくり500部~1000部にしておけばいいです

上で書いたように極端に多い部数ではなければ印刷代はそれほど変わりません。

500部~1000部程度で見積もりをとってみてください。印刷の場合は多めに作っておくというのが基本の考え方ですよ。

パンフレットに使う紙はどれがいいか

印刷用の紙は非常にたくさんの銘柄があります。

初めて作るような方がこれと選ぶはまず無理です。

特殊な紙もありますがボクはとりあえず一般的な紙を使っておけば十分だと思います。

変わった紙ほど印刷時にトラブルになることが多いからです。

ではパンフレットに使う一般的な紙というはどんなものでしょうか?

ケンタ
コート紙かマットコート紙といった塗工紙が一般的に多く使われています。

これらにしておけばまず間違いありません。

後は紙の厚さですが大体110kg~135kgを目安に後は好みで選べばいいです

紙の厚さがなぜ重さの単位で表わせられるかはこちらで解説しています。

今は110kgという規格と135kgという規格があって数字が大きいほうが紙が厚いと思って貰えればいいです。

ケンタ
さあ、これで仕様は決められました。見積もりを取ることができます。

 

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